【埼玉】明石農園② | ともむすび

【経済と情熱のあいだ】

先日、
ベジフルフラワートゥーシェ八百屋さんの
明石農園への見学に
ご一緒させていただきました。

 
久しぶりに訪れた明石農園は、
規模も想いもドンドン拡大していて
訪れる度に
気づきをいただける場所だと感じました。


①《常に実験・自然をいかす》
今回の見学では、
明石農園の
十数か所に及ぶ畑のうち
5か所の畑と林を、
明石さんのお話を聞きながら
回らせていただきました。

自然と向き合いながらの
考察・試行錯誤のお話はとても興味深く…

〔抜粋〕
●以前、防草シートをかけていた所に
植えた苗の生育が
あまりよくなかったため、
防草に藁を使ったり、
のらぼう菜で垣根をつくることにした。
(種をとりながら風除けになる)

 

 

●より自然に近いカタチを目指して、
小松菜の畑では
菜花を粉砕して緑肥にしたり、
作物を育てながら
緑肥も一緒に育てている。
(緑肥も野菜でつくる 例:里芋×枝豆)

●ルッコラの残骸(未分解)がある所は、
ジャガイモの生育がよかった。
(大きければ良いわけではないから、
今後経過を見る)

●ジャガイモと麦の根っこでの
競合を観て適切な株間を確かめる。
などなど…

 

そういったお話の中で
印象的だったのが、
「僕が考えているんじゃなくて
ただ起きていることを観察しているだけ。」
という、
目の前の出来事に対して
抗わず受け容れる明石さんの姿でした。
失敗はダメなものではない、
そこから学べることの価値―。

 

②《視点と知恵の共有》
今回の見学では、
農家さん(生産者)×
八百屋さん(販売者)×
お客さん(消費者)が
揃っていたため、
それぞれの立場での
お話も交わすことができました。

 

刈った草などを積み重ね、
微生物たちに土にしてもらう堆肥場では、
明石さんの
「土は土壌動物・微生物
(分解者)のうんち。」

「たった10gの土の中には
世界人口以上の数の生きものがいる。」
などのお話にみんなで驚いたり、

 

トゥーシェさんの
「シソは切り花のように湯上げすると
萎れにくく出荷しやすい。」
などのお話には
明石さんが関心を持たれたり、

それぞれが厳しさを感じる
端境期については、
加工品や時期をずらしての出荷など
工夫のお話が出たり、

作り手・売り手・買い手…
それぞれの視点からの
商品開発案も面白かった。

 

③《自分を満たしてこそ》
今回、個人的に
一番ハッとさせられたのが
この言葉でした。

明石さんは、
「ある方々と一緒に何かできないかと
話し合ったことがあったけれど、
それぞれの自分の持ち場に
一度戻っていくことになり…
自分のブラッシュアップをして
自分の事業が溢れないと
共同事業は難しい
と感じたことがあった。」
と教えてくださりました。

外に合わせるよりも、
自分(の事業)の調整が先―。

自分が溢れるようになると、
タイミングよく
一緒に溢れ出てきている人たち
―必要な人たち―と出会え、
マッチする時が来る。

 

④《“暮らし”が、まちづくりへ》
次に共感したのは、
「労働が変わっても
社会のシステムは変わらない。
生活・暮らし方が変わらないと。」
という考えでした。

明石さんの
今後のビジョンがとても素敵で、
たとえば
「スタッフの方に
お金は多く渡せないかもしれないけれど、
食事を提供することはできる。
(渡したお金も
食費として使われる部分もあるから
お金を介さなくても目的は一部果たされる)

そのための拠点・共同施設をつくって
家庭菜園をやりたい人たちが移り住めて、
そこで自給のような暮らしを
共にしていくことで
“自分たちのまち”という
意識を持てるようになる。」

“自分たちの”という
意識を持つことができれば、
それぞれが社会(個と全体)に関心を向け
より良くするための行動に
きっと繋がっていく。

 

⑤《経済との関わりが課題》
明石さんの畑は、
世界農業遺産を目指している
“三富新田”にもあります。

そこは、
奥に雑木林があり
300年以上前から
自然と共に暮らしてきた
先人たちの知恵が残っています。

落ち葉堆肥や
人の手でずっと肥やしてきた土…。
ある研究者は、
「石のまわりにも腐葉土が付着していて
世界的にも珍しい土だ。」
と言っていたのだそう。

そんな貴重な財産も、
高い税金のため個人での維持が難しく、
雑木林には建物が建つように。

本当に“価値あるもの”
“大切なもの”を
どうやって守っていくか…。
意識の革新。

様々な場面で、
経済…お金の課題が
ついて回るのを目にするけれど、
きっとそれも
お金に対する“意識”によるもの。

なので、
仮想通貨のお話から
「将来銀行もいらなくなる。
お金(貨幣)じゃなくなる。」

「これからは人が喜ぶことをすれば
循環できるようになる。」
というお話を聞いて、
確信と喜びを感じました。

  

とても内容の濃かった畑見学。
この後
いろんな歯車がかみ合いはじめ、
素敵な人たちと新たな試みに
チャレンジさせていただけることに…。
つながりに心から感謝です!
想いをカタチにできるよう頑張ります!