それぞれが生きるために―。
競いも、
いのちの営みの一部なのだと
痛感させられる光景でした。
関野さん曰く、
播種1か月後のみやま子カブは、
過去1番の出来を期待するほどの成長だったのだそう。
ところが、カブのおいしさや
動物たちが入ってきやすい環境だったためか、
少しずつ食べられてしまっていたようで、
厳しくも母本選別(種どり)できない状態になっていました。
お互いが生きることに必死。
ゆえに
共に生きるということには、
否応なしに利害関係も含まれる。
普段あまり感じられていないけれど、
私たちは思っている以上に
貪欲に生きているのかもしれない。
「とっつかまえて説教してやりたい!
今回は許してやるけど次は許さないからな!って。」
「食べかけがあるということは、
カブを食べている動物を狙って出てくる
大きい動物もいるのかもしれない。」
嘆きの言葉からも
愛や前向きさを感じられたのはきっと、
日々いのちと向き合い、
自然の摂理を受け入れている人たちだから。
食べ食べられる、食物連鎖。
いただき生かされる、いのちの循環。
「いただきます」という感謝の言葉に、
“(いのちを)いただいて”
+“(しっかり)生きてゆきます”という決意も
これから込めていきたいと思いました。
そして、人間の知恵は、
他との関係性から生まれ
発展してきたのだと改めて感じました。
タネ・いのちをまもり、
つなぐための最善策がこれから見つかりますように。